海外製特殊鋼の販売

産業のグローバル化が進むにつれ、日本国外に新たな市場を開拓する動きが加速しています。海外メーカーとの商談で、これまでに聞いたことのない鋼種に接する機会が増えたのではないでしょうか。また、BCP対策やコスト低減の一環として、海外の材料を積極的に採用する企業も増えてきています。当社では世界各国で流通する特殊鋼を輸入し、国内での販売を行っております。また、日本を経由せずに直接海外の製造拠点へお届けする事も可能です。お探しの鋼種がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

主な取り扱い鋼種

SKD11やSKH51等に相当する海外製特殊鋼を輸入し、国内での販売をおこなっております。

高炭素鋼と合金鋼

主に丸鋸、チップソー台金、ハンドソー等に使われる材料です。バンドソーやドクターブレード等の薄くて長い製品にも使われます。

主な相当鋼種:SK85、SK95、SKS5、SKS51、SUJ2等
提供可能材料:熱延鋼板、冷延鋼板、熱処理済鋼板
主な製造国:ヨーロッパ、台湾、韓国、中国

合金工具鋼(ダイス鋼)

硬度が高く摩耗性に優れた鋼材です。鉄鋼剪断刃(シャーブレード、ロータリーナイフ)やリサイクル粉砕刃(リサイクルカッター)等に使用されます。その高い耐摩耗性を活かして製造機械の摺動部パーツ(ライナー、スライドウェイ)にも使われています。

主な相当鋼種:SKD11、SKD61、A8Mod等
提供可能材料:熱延板材、平棒鋼、丸棒鋼
主な製造国:ヨーロッパ

高速度鋼(ハイス鋼)

焼き戻し軟化抵抗性を高めるためにタングステンやモリブデン等の金属成分を多量に添加した鋼材です。加工対象物との摩擦で高温になっても硬度が下がりにくい性質を持っており、その名の通り高速で回転する切削工具や刃物として使用されます。箔やフィルム、プラスチックやゴムの切断用ナイフとして広く使用されています。

主な相当鋼種:SKH2、SKH51、SKH55等
提供可能材料:熱延板材、平棒鋼
主な製造国:ヨーロッパ

その他の特殊鋼(メーカーオリジナル鋼種等)

海外メーカーのオリジナル鋼種の手配を承っています。日本に代理店がないメーカーであっても、各メーカーに直接コンタクトを取り、材料選定の相談から発注~輸入~配送までを一括して手配させて頂きます。
興味のある鋼材や、日本ではあまり見かけたことのない鋼種等がございましたら、お気軽にご相談ください。

SKD11とSKH51について

SKD11について

SKD11は工具鋼の一種で、自動車部品や家電製品等の多くの工業製品の製造工程において、精度と耐久性が必要とされる金型や刃物として使用されています。SKD11の特徴としては、高い硬度と耐摩耗性、優れた加工性、熱処理による硬化性能の高さ等があげられます。SKD11はJIS規格で規定された鋼種で、高品質な工業製品を製造する上で欠かせない素材の1つとして、多くの産業分野で重要な役割を果たしています。
SKD11の材質は、炭素工具鋼にクロムやモリブデン、バナジウムを添加した合金工具鋼です。 0.55〜1.50%の炭素を含有し、ケイ素とマンガンの含有量を調整した炭素工具鋼に、各種元素を添加して性質の向上を図ったものです。 耐摩耗性に優れ、熱処理歪みが少なく、熱処理によって硬度を上げることができます。

リカインターナショナルが販売しているSKD11に相当する海外製特殊鋼

SKH51について

SKH51は、高速度鋼の中で最も一般的な種類の1つであり、主に切削加工用の刃物や金型、精密工具などに使用されています。例えば、SKH51は、自動車部品や航空機部品の製造工程において、高精度かつ高速の加工が必要な場合に使用されます。また、SKH51は、プラスチックや非鉄金属などの材料の切削加工にも適しており、多くの産業分野で広く使用されています。
SKH51の材質は、モリブデン系高速度工具鋼鋼材です。 SKH50に比べると、タングステン量を増やし、モリブデン量を減らしたタイプです。 用途も同様に、じん性が必要とされる一般切削のための工具に使われます。

リカインターナショナルが販売しているSKH51に相当する海外製特殊鋼